6月21日よりサンタクララでPCI-SIG恒例のPCI-SIG Developer Conference 2022が開催されているが、初日の基調講演後のプレスカンファレンスで、「PCI Express 7.0」の投入が明らかにされた

すでにPCI Express(PCIe)5.0は広く普及段階に入っており、IntelはPCI Express 5.0対応のAlder Lakeを市場投入しているし、AMDのZen 4もやはりPCI Express 5.0対応のSocket AM5プラットフォームの形で今年後半に投入される(Photo01)。

  • 仕様リリースからすでに3年が経過

    Photo01:こちらは仕様リリースからすでに3年が経過、もうTest Specもリリースされている

これに続くのが今年1月にリリースされたPCI Express 6.0で、こちらはNRZからPAM4に変調方式を変更。PAM4を利用する事によるエラー増加の対策として、強力なFECを実装するとレイテンシが増える事を嫌い、軽いFECと新しく導入されたFlitというパケット再送メカニズムを組み合わせる事でBERをターゲットに抑え込む仕組みとなった。

  • PCI Express 6.0のFECやFlitの仕組み

    Photo02:このPCI Express 6.0のFECやFlitの仕組みはこちらで説明している

さて、すでにPCI Expressはストレージなどで広く使われているが、加えてCXLでも採用されたことで、現在の基本的な構成を維持したまま、さらに高速化が求められている。この辺りを鑑みてか、PCI-SIGはPCI Express 7.0の仕様策定を行う事を今回発表した(Photo03)。

  • ワークグループは立ち上がったばかり

    Photo03:もちろん現在ワークグループが立ち上がったばかりだから、最終的にこの通りに行くかどうかは定かではない