芝浦工業大学(芝浦工大)は、ビタミンEの一種である「トコトリエノール」に抗肥満効果があることを発見したと発表した。

同成果は、芝浦工大 生命科学科の加藤優吾 奨励研究員、三菱ケミカルの青木義典氏、神奈川工科大学 健康医療科学部 管理栄養学科の清瀬千佳子教授、芝浦工大 生命科学科の福井浩二教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、化学全般を扱うオープンアクセスジャーナル「Molecules」に掲載された。

肥満は、糖尿病やさまざまな心血管系疾患などの病気を引き起こすため、憂慮すべき社会問題とされているが、肥満や肥満に伴う二次的な病気の予防に役立つ物質や薬は少なく、高コストであることが課題とされている。そこで研究チームは今回、日常的な食事から摂取可能な栄養成分で肥満を予防できないかと考察し、その研究を行うことにしたという。