TSMCは4月8日、2022年3月の売り上げ速報を発表した。それによると、同月の売上高は前年同月比33.2%増、前月比17.0%増の1719億7000万NTドルとなったという。
また、これに伴い、2022年第1四半期(1~3月)の売上高については前年同期比35.5%増の4910億8000万NTドルと好調が持続した結果をしている。
スマートフォンや自動車向け半導体需要の伸びに加え、半導体不足に伴う販売価格の値上げ効果も反映された結果とされており、アナリストの予想平均を5%ほど上回る結果となった。
調査会社や機関による2022年の半導体市場予測は、2021年に前年比で25%ほどの成長を遂げたこともあり、反動が生じ、成長は続くものの、1桁台の成長率に留まるとの予想が多い。しかし、TSMCの2022年第1四半期業績を見る限りは、そうした市場予測の多くが、どこかのタイミングで上方修正する可能性があるだけの勢いであると言えるだろう。