キオクシアは3月30日、車載機器向けのJEDEC UFS Version 3.1インタフェースに準拠した組み込み式フラッシュメモリ(UFS製品)を開発し、即日サンプル出荷を開始したことを発表した。

同社の3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」を採用した512GB、256GB、128GB、64GBと4つの容量タイプがラインアップされており、いずれもAEC-Q100 Grade2に適合、-40℃から+105℃までの動作温度範囲に対応しているという。

また、同社の既存品(前世代512GB品「THGAFBT2T83BABI」)と比べてシーケンシャルリード性能が約2.2倍、シーケンシャルライト性能が約6倍と向上していることから、システムの高速起動や、OTA(Over-the-Air)によるシステム更新の高速化を図ることができるようになるとしている。

なお、即日サンプル出荷を開始したのは256GB/128GB/64GBの3種類で、512GB品については4月以降にサンプル出荷を開始する予定としている。

  • 車載機器向けUFS Ver. 3.1準拠の組み込み式フラッシュメモリ

    キオクシアの車載機器向けUFS Ver.3.1準拠の組み込み式フラッシュメモリのパッケージ外観