IC Insightsによると、半導体市場は2020年に前年比11%増、2021年に同25%増と高い成長が続いているが、2022年も同11%となり、1993年~1995年以来の3年連続2桁成長を達成することとなるという。

また、2016年~2021年にかけての年平均成長率(CAGR)は11.0%であったが、背景には2017年と2018年のDRAMおよびNAND市場の急成長(いわゆるメモリバブル)と、2020年と2021年の新型コロナによる社会環境の変化が大きく、2桁の成長率が今後も長きにわたって続くことは難しいとみられるとしており、IC Insightsでは、2021年~2026年のCAGRを7.1%と予測。内訳としては、IC全体が6.9%、非IC(オプトエレクトロニクス、センサ・アクチュエータ、ディスクリート:OSD)が8.0%としており、もっとも成長率が高いカテゴリを、センサ・アクチュエータの12.3%、もっとも成長率が低いカテゴリをディスクリート半導体の3.1%としている。

  • 半導体製品カテゴリ別年平均成長率

    半導体の製品カテゴリ別で見た場合の2021年~2026年にかけての平均成長率 (出所:IC Insights)

センサ/アクチュエーター市場は、製品カテゴリ別に見た半導体市場の中でもっとも規模の小さく、2022年の全体に占める割合は4%未満(243億ドル)と見られている。ただし、2026年にかけて、センサは自動車、携帯電話、ウェアラブルなどの分野を中心に大幅に売り上げが増加することが予測され、複数のセンサを融合し、ヒトの動きや場所の認識、周辺環境の状況把握などを高精度に認識することができるようになるとする。

なおロジックIC市場についてIC Insightsは、主要なICカテゴリの中でもっとも高い年平均成長率を記録すると予測している。中でも車載ロジックICについては、近年、当該カテゴリの全体的な成長のけん引役となるほどの高い成長を見せているという。