ガートナーは1月19日(米国時間)、2021年の半導体市場規模が前年比25.1%増の5835億ドルとなり、調査を開始して以来初めて5000億ドルを突破したと発表した。
背景には半導体不足ならびに原材料価格の上昇に伴う平均販売価格(ASP)の上昇があるとみられるという。また、最終製品セグメントとして、5Gスマートフォン市場の伸びなどが大きかったともしている。
半導体企業の売上高を見ると、2021年のトップは2020年2位のSamsung Electronicsが前年比31.6%増となる759億5000万ドルで、前年1位のIntelが同0.5%増の731億ドルと伸び悩んだのを後目にトップに返り咲いた。
3位から6位までは2020年と順位に変動は見られず、SK Hynix(同40.5%増の363億2600万ドル)、Micron Technology(同29.1%増の284億4900万ドル)、Qualcomm(同52.3%増の268億5600万ドル)、Broadcom(同19.0%増の187億4900万ドル)となっている。
7位は、前年7位のTexas Instruments(TI)の同24.1%増の169億200万ドルを、前年8位のMediaTekが同58.8%増の174億5200万ドルで抜き去り順位が入れ替わった。また、9位には前年10位のNVIDIAが同52.7%増の162億5600万ドルで、10位には前年14位のAMDが同64.4%増の158億9300万ドルでランクインしている。
なお、SamsungとIntelの明暗を分けたのはメモリ市場が同34.2%増と大きく伸びたことにあるとガートナーでは説明しており、中でもDRAMが同40.4%増ともっとも高い成長率を示したとしている。