三菱電機は12月6日、社会インフラ、オフィスビル、工場などの制御システム向けのサイバーセキュリティーソリューション「OTGUARD」の製品ラインアップに、新たにサイバー攻撃の検知・遮断に加え、警報信号を発信する「警報接点出力付きセキュリティースイッチ」(型番:M-CC2510G)を追加し、同日より販売を開始することを発表した。

  • 警報接点出力付きセキュリティースイッチ(M-CC2510G)

    警報接点出力付きセキュリティースイッチ(M-CC2510G)

この新製品は、L2スイッチとしての基本機能に加え、不正通信の検知・遮断、ホワイトリストに基づく正常な通信の透過、物理ポートアクセス制御等の多数のセキュリティー機能を搭載したセキュリティースイッチ。送信元や宛先IPアドレス、パケット数等をリアルタイムに分析し、DoS攻撃やARPスプーフィング攻撃などの通常運用では発生しない不正通信のみを遮断することで、不正通信検知時もシステムを停止することなく継続運用が可能だという。

サイバー攻撃時の不正通信やL2スイッチのCPU異常、ポートの通信切断等の異常発生時には、管理サーバーを介さずに回転灯や既存の監視システム等で警報を通知する。簡易なシステム構成により低コスト化と導入容易化を実現。既存システムのL2スイッチを同製品に置き換えることで、既存システムを更新することなくセキュリティー機能が向上するとしている。

本体サイズはW72×D118×H145mm。価格は個別見積もりで、要望により、システムのセキュリティーアセスメント実施とセキュリティースイッチ等の最適配置設計等も合わせて対応するということだ。