TwoFiveは10月13日、米DigiCertの日本法人であるデジサート・ジャパンと、新しいメール認証技術であるBIMI規格に準拠した認証マーク証明書(Verified Mark Certificates、VMC)の販売代理店契約を締結したと発表した。

  • 送信側・受信側・利用者におけるBIMIの仕組み

BIMI(Brand Indicators for Message Identification、ビミ)は、なりすましメール対策の規格であり、DMARCポリシーを使用して電子メールの送信者情報の一部として認証済みのロゴマークを表示するためのものという。

これにより受信者は、メールの開封前に受信トレイ内で送信元のブランドを識別し、メールの信頼性を確認可能になるとのこと。

デジサートは、ロゴマークが認証済みであることを証明するBIMI規格に準拠し、Gmailを始めとするEメールプロバイダで受信メールにロゴを紐付けて表示して開封率の向上を実現するというVMCの提供について、BIMI Groupの承認を受けた認証局の1つといい、TwoFiveによると同様の認証局は世界で2つだけという。

TwoFiveは、送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)の導入に関してコンサルティングや支援サービスを提供しているといい、今回のVMCの販売開始により、DMARCとBIMIの設定・運用を総合的に支援するとしている。

また、デジサート・ジャパンと協業してBIMI/DMARCのセミナー開催などの啓発活動やマーケティング活動を展開し、なりすまし対策を加速する方針だ。

BIMIのロゴを表示するには、メールボックスプロバイダがBIMIをサポートする必要があり、現時点で対応しているのはGoogle、Yahoo!、豪Fastmailの3種。TwoFiveは、国内の多くのISPにメールシステムの構築やセキュリティ対策などを提供しているといい、BIMIへの対応についても製品開発やアドバイス、サポートを提供していく。