2020年6月に発表され、2021年1月に正式に設立された台湾LEDメーカーEpistarとLextarの共同持ち株会社「Ennostar」が、台湾台北南港の展覧館でリアル開催された「Touch Taiwan 2021」でその全貌を現した。

Touch Taiwan 2021の展示場では、Ennostarブースの中に、EpistarとLextarおよびEpistarから分離独立したUnikornの3社がそれぞれの技術や製品を展示し、新会社の中での役割分担を明確に打ち出している。また、併設のマイクロLEDに関する検討会ではLextarの黃兆年副総経理がLextarおよびEnnostarとしての戦略を講演した。

  • Ennostar

    図1 Ennostarブース正面とEpistarの展示

Ennostarブースでは、正面に「Ennostar」のロゴと「富采投資控股股份有限公司」の中文名称が掲載され、向かって左側にEpistar、右側にLextar、その奥にUnikornの各展示でそれぞれの技術と製品をアピールした。3社の役割分担として、EpistarがLEDチップ、Lextarがパッケージとモジュール、Unikornが化合物半導体のそれぞれの技術と製造を受け持つことも明示されている。Ennostarの中心となるEpistarは、ミニLEDやセンサ用途でのLEDの技術展示を行った。 

  • Ennostar

    図2 Lextarの展示

Lextar側では、ミニLEDバックライトユニットを中心にした展示が行われた。ミニLEDバックライトは、モバイル用途から大画面TV用途まで様々なサイズの液晶ディスプレーに搭載することで、液晶ディスプレーの表示性能を格段に向上させることができ、展示ではミニLEDバックライト搭載パネルの表示デモも行われた。

さらに、LextarではマイクロLEDの開発も進めており、透明マイクロLEDディスプレーパネルなどのデモ展示もあった。

  • Ennostar

    図3 Unikornの展示

Unikornでは、マイクロLED用チップのためのR、G、Bそれぞれの6インチウェハの展示、VCSELを始めとした様々な用途に向けた化合物半導体ウェハの紹介も行っている。

展示会併設のマイクロLED検討会(講演会)では、Lextarの黃兆年副総経理が同社のマイクロLED開発に関する講演を行った。併せて、EpistarとUnikornおよびEpistarからモジュール事業として分離されたYenrichの技術や製品も紹介しながら、台湾LED連合として設立されたEnnostarの強みと今後の戦略などを講演した。

著者プロフィール

北原洋明(きたはら・ひろあき)
テック・アンド・ビズ代表取締役

製造拠点および巨大な市場であるアジア各地の現地での生情報を重視し、電子デバイス関連の情報サービス活動、セミナー・展示会などのイベント開催、日系企業の海外ビジネス展開をサポートしている。

コロナ禍の2020年および2021年も、中国や台湾でリアル開催されている展示会や会議などでのアバター参観やオンライン参加を通して情報の収集を行い、日本にいては判らない世界のホットな動きを日本の企業の方々にお伝えしている。