Samsung Electronicsは、1.4μmのピクセルサイズで50Mピクセルを実現したイメージセンサ「ISOCELL GN2」を開発、量産を開始したことを発表した。

同製品は、前世代品「ISOCELL GN1」の機能強化により、照明環境に関係なく、最大100Mピクセルのイメージング、Dual Pixel Proテクノロジーによるオートフォーカスの改善、強力なスタッガードHDR処理、そしてSmart ISOProによる鮮やかな画像が提供できるようになったという。

また、屋内などの暗い環境においては、4ピクセルのビニングテクノロジーを活用することで、より大きな2.8μmピクセルを模擬し、より多くの光を吸収できるようにし、より明るく鮮明な画像を提供できるようになったという。

さらに、写真の細部を拡大したり、画像のトリミングなどの後処理を行う目的で100Mピクセルの解像度で写真を撮るオプションも搭載。100Mピクセルモードでは、モザイクアルゴリズムを使用してカラーピクセルを再配置し、緑、赤、青の50Mピクセルフレームの3つの個別のレイヤを作成した後、これらのフレームを拡大して統合し、100Mピクセルの高解像度写真を作成するとしている。

加えて、同社の位相検出オートフォーカスソリューション「Dual PixelPro」を提供する最初のイメージセンサという位置づけでもあるという。同技術は、イメージセンサのすべてのピクセル内に2つのフォトダイオードを採用することで1億個の位相検出素子を構成、それを活用することで超高速オートフォーカスを実現しようというもの。さらに、斜め方向にもピクセルを分割することにより、全方向にわたるフォーカスを可能にしたという。この斜めカットにより、フレームの上部と下部をよりよく認識できるようになり、水平方向にパターンの変化がない場合でも、センサの焦点をすばやく合わせることができるようになったほか、移動物体の低照度での光の集束と追跡も改善されたという。

このほか、スタッガードHDR機能は、同じピクセルアレイ上でローリングシャッターを使用する時分割HDRテクノロジーによりダイナミックレンジを最大化することで、シーン内のハイライトとダークシャドウのハイコントラストの光景を撮影することを可能とするものだという。