宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2020年12月5日14時30分(日本時間)、地球から約22万kmの位置で小惑星「リュウグウ」にて採取したサンプルが入っていると思われる再突入カプセルと、はやぶさ2本体との分離を行った。
火工品によるカプセルを留め置いているワイヤの切断を行ったのが同14時26分、その後、同14時30分にカプセルを本体からの切り離しが行われた。その後、ドップラーとリアクションホイールの数値を確認。無事にカプセルがはやぶさ2から分離されたと判断された。
はやぶさ2から分離された再突入カプセルは、今後、地球に向けて航行を続け、2020年12月6日午前2時28分27秒に大気圏に突入する予定。その後、同2時47~57分の間にオーストラリアのウーメラ砂漠に降下予定となっている。
なお、はやぶさ2本体は、機体が健全かつ燃料も十分に残っているため、追加ミッションの実施に向け、カプセル分離後の12月5日15時30分~18時00分に地球圏離脱に向けた軌道修正(地球スイングバイ)を実施する予定となっている。
弊誌では引き続き、はやぶさ2の地球帰還に向けた情報をお届けしていく予定だ。