新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、2020年のCMOSイメージセンサ市場は10年ぶりにマイナス成長に陥るものの、2021年には回復し、過去最高値を更新することが見込まれるとIC Insightsが発表した。
CMOSイメージセンサは、カメラ付き携帯電話での採用を皮切りに、スマートフォンならびに新たな組み込み機器へと急速に市場を拡大させてきており、過去10年間でもトップクラスの成長を果たしてきた製品カテゴリとなっている。例えば2010年から2019年にかけての市場規模は4倍に拡大し、2019年には184億ドル規模となった。
しかし、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、世界的に経済状況が不透明となっている結果、同市場は金額的には前年比4%減の178億ドル、台数的にはほぼ横ばい、となる見込みだという。
また、2021年は同15%増の204億ドルと過去最高を更新すると同社では予想しているが、これは2020年半ばまでに新型コロナウイルスの封じ込めが成功し、市場の需要が2020年後半から徐々に回復するという前提によるものだとしている。