PALTEK、サイレックス・テクノロジー、ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)の3者は、農業機械や建設機械、搬送ロボット向けにAIを用いた安全・遠隔・自動化ソリューション開発を促進する車両AI評価キット(Evaluation Kit:EVK)を開発したことを発表した。
同EVKは、サイレックスが提供する働く車向け映像対応CAN/無線LANブリッジ「GDM-3250」と、PALTEKが提供するDMPのAIプロセッサIP「ZIA DV720」を搭載した「ZIA C3 Kit」を連携させたもので、車両の自動搬送の開発をサポートすることを目的としている。
GDM-3250とZIA C3 Kitを有線LANで接続するだけで利用できるため、映像AIを利用した自動化・安全ソリューションの実証開発を早期に開始できると3者は説明しているほか、GDM-3250は屋外車両での運用を想定した耐環境性をサポートしているため、通常のAI開発キットでは困難な屋外フィールドでの評価も実施可能だとしている。
なお、同キットの構成はGDM-3250×1(無線LANアンテナ、EVK対応ファームウェア含む)、GDMカメラ×4、CAN/映像/電源接続用のGDM IFケーブル×1、ZIA C3 Kit(筐体込、SDK含む)×1となっており、価格は49万8000円(税別)。2020年7月から順次出荷を開始する予定としているほか、すでにGDM-3250やZIA C3 Kitを購入済みのユーザも製品ファームウェアをアップデートすることで同EVKが提供する機能を利用できるとしている。