インターステラテクノロジズ(IST)は5月2日、クラウドファンディング「CAMPFIRE」にて緊急支援クラウドファンディング「【新型コロナに負けない!】インターステラテクノロジズは宇宙開発をあきらめない!! 」を立ち上げた。
これは、同社が5月2日から5月6日にかけて予定していた観測ロケット「MOMO5号機」の打ち上げを、打ち上げ地の北海道大樹町からの要請で延期したものの、休業補償の話などが進んでおらず、今回の企業活動の自粛による影響を少しでも補填したいという思いから実施を開始したものとなる。
募集期間は5月31日までの30日間。目標金額は900万円で5月2日23時時点で501人の支援者からが630万円強の支援の申し出を行っている。
応援プランタイトルと金額は以下のとおり(リターン内容についてはCAMPFIREの当該ページを参照)
- 5000円:ISTシンプル応援プラン
- 1万円:IST応援限定ステッカー・ペーパークラフトプラン
- 1万5000円:IST応援Tシャツプラン
- 4万円:ウェブサイトにお名前掲載・MOMO5号機報告会プラン
- 5万円:IST社員とオンライン飲み会プラン
- 5万円:堀江貴文「ゼロからはじめる力」サイン本プラン
- 10万円:ISTロケット射場応援プレート
- 60万円:IST代表稲川によるオンライン講演会プラン
- 1000万円:MOMO5号機ネーミングライツプラン
また、同日同社代表の稲川貴大氏はnoteに同社代表としてのメッセージを公開。ISTの事業はロケット打ち上げサービスであることを強調するとともに、ロケット技術開発の難しさなどを説明するほか、すでに大樹町と次の打ち上げに向けて前向きの協議を始めていることを明かし、新型コロナウイルス感染症には負けないことを表明。多くの人からメールやSNSで励ましやエールをもらっていること、そうした応援が、見えない不安と戦うときのチカラになることなども語っている。
クラウドファンディングのぺージにも、ロケット打ち上げはあくまでビジネスでありイベントではないこと、ならびに打ち上げ日時は30以上もある関係各所と3か月以上前から綿密に計画を立てて調整を行う必要性があること、ベンチャー企業であり企業体力が乏しいことなどが説明されており、「正直に言います、会社がピンチです!」と、今回の延期要請により会社の事業計画が大きく狂ってしまったことを吐露。「どうか皆さま、インターステラテクノロジズに力を貸してください」と正直に現在の同社の気持ちが語られている。
なお、クラウドファンディングのページのプロジェクト説明の最後は、「ISTもこの辛い時期を耐え、宇宙開発、ロケット開発を続けていきたいと思います。そして、『誰もが宇宙に手が届く未来』を必ずや実現します。ここが正念場だと思っています。みなさんのお力をぜひ貸してください。新型コロナウイルスという見えない不安に、ともに戦ってください。」と支援者に向けたメッセージで締めくくられている。