ルネサス エレクトロニクスは、FA機器や太陽光発電システムのインバータ向けとして、安全な動作を保証する沿面距離8mm以上を確保したクラスとしては世界最小級の絶縁素子(フォトカプラ)「RV1S92xxA/22xxA」5製品を発売した。

5製品ともに、沿面距離8.2mm、パッケージ幅2.5mm、高さ2.1mmと、既存製品よりも小型ながら、絶縁体制5000Vrmsを実現。200Vならびに400Vのシステムに対応し、モータ駆動機器用規格のUL61800-5-1、ならびにPLCなどの制御機器用規格であるUL61010-2-201を満たしているという。

また、赤外線リフロはんだ付けが3回まで対応できるため、最終製品の生産工程の柔軟性を高めることができると同社では説明している。

5製品は、IC出力用のRV1S92xxAとして、15Mbps通信用カプラの「RV1S9260A」とインテリジェントパワーモジュール(IPM)。トランジスタ出力用のRV1S22xxAとして、DC入力および低DC入力のトランジスタ出力カプラ「RV1S2281A/2211A」、AC入力のトランジスタ出力カプラ「RV1S2285A」という内訳となっている。

なお、1000個購入時の参考価格(単価)は、0.17ドルから0.64ドルとしており、同社では、FA用のDC/ACインバータ、ACサーボ、PLC、ロボットアーム、太陽光発電システムのインバータ、蓄電/充電システムなどをターゲットとして提供を行っていくとしている。

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    ルネサスの産業機器向けフォトカプラのパッケージ画像 (提供:ルネサス)