OKIは10月3日、高速ディープラーニング推論処理の実行をエッジで可能にする耐環境性を有したAIエッジコンピュータ「AE2100」の販売を開始したことを発表した。

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    AIエッジコンピュータ「AE2100」の外観

同コンピュータは、「Intel Atom x7-E3950」プロセッサとAIアクセラレータ「Intel Movidius Myriad X VPU」を最大2チップ搭載でき、Intelの提供するOpenVINOツールキットやOKIのソフトウェアを活用することで、AI推論処理を可能とする。また、クラウドとの連携機能としてMicrosoft Azure IoT Edge認定を取得しており、クラウドで作成されたAIモデルのエッジへの展開・利用を容易に行うことが可能となっている。

  • AE2100

    Intel、マイクロソフトとのパートナーシップにより、AIエッジコンピューティングに最適なソリューションの提供を目指す

OKIでは今後、顧客の課題解決とデジタル・トランスフォーメーションニーズに応えるべく、パートナー企業とのエコシステム「AIエッジパートナーシップ」を推進していくとしており、これにより同製品を中核としたAIエッジコンピューティングの活用領域を拡大させ、さまざまなソリューション創出に向けた活動を進めることで、高度IoT化社会の実現を目指すとしている。

  • AE2100

    AIエッジパートナーは30社ほどで、そうした企業とともにエッジ領域でのビジネスの可能性の探求と市場拡大を目指すとする

なお、価格はオープンだが、同社による市場想定価格は18万円(税別)~となっている。発売は10月3日からだが、提供は11月30日からとなっており、同社では今後3年間で累計5万台の出荷を目指すとしている。