Cadence Design Systemsは、Samsung Electronicsの7LPPプロセスを用いたGDR6メモリIPのテープアウトを完了したと発表した。
次世代GDDRであるGDDR6は、超広帯域幅を必要とするアプリケーションをターゲットに開発されたもの。CadenceのGDDR6 IPソリューションはPHY、コントローラ、検証IP(VIP)で構成されたSamsung 7LPPプロセスと緊密な協業のもとに開発されたもので、これによりSoCとメモリチップ間の相互接続性リスクが低減されることから、次世代チップ設計におけるGDDR6の容易な使用を可能にするという。
GDDR6は、ピンあたりの帯域幅を最大16Gb/sec、または、SoCとGDDR6間のピーク帯域幅を500Gb超/secとすることが可能であり、広帯域幅のメモリアプリに向けて、従来用いられてきたDDR4に比べ、プリント基板サイズとパッケージピン数を削減しながら、より高速なメモリ帯域幅を活用することが可能になるという。
なお、GDDR6は、従来のGDDRのようにグラフィックスアプリケーションでの利用に加え、それ以外のマシンラーニングやAI(人工知能)、仮想通貨マイニング、自動運転、ADAS、HPCなどの分野での活用が期待されるという。