アンリツは、光ファイバアンプメーカーを対象に、EDFAおよびFRAの励起用光源として使われる、650mW高出力/低消費電力版1.48μm FP LDモジュール/1.4μm FBG LDモジュールを開発し、7月2日から量産出荷したことを発表した。

650mW光出力LDモジュールの量産を開始

650mW光出力LDモジュールの量産を開始

映像配信市場向けEDFAや長距離100G/400Gデジタルコヒーレント伝送用FRAでは、急増しているデータトラフィックへの対応や光ネットワークの長距離化を効率よく行うために、ファイバアンプ励起用LDモジュールのさらなる高出力化や低消費電力化が課題となっている。

同社は、以前より光出力500mWまでのLDモジュールを提供していたが、顧客からの要求に応えるために、長年蓄積してきた光デバイス開発の技術を基盤に、飽和光出力を改善しつつ消費電力を抑制できるモジュール構造を確立した。さらに、FBG LDモジュールでは、広い光出力範囲において光強度およびスペクトル形状を安定化させる構造も実現し、ファイバアウト光出力650mW、総消費電力15.5W以下のLDモジュールの開発に成功した。

このたび商品化された、1.48μm FP LDモジュール/1.4μm FBG LDモジュールは、光通信ネットワークには欠かすことができないEDFAおよびFRA用励起用光源。PDおよびクーラを内蔵した14ピンバタフライパッケージであり、光出力は650mWを実現している。なお、同社によれば、この光出力650mWはファイバアンプ励起用として世界最高だという。加えて、総消費電力は15.5W以下という低消費電力を実現し、環境性能にも優れている。FBG LDモジュールはFBG波長1420〜1470nmに対応する。