JOLEDは6月26日、2018年7月1日付けで印刷方式有機ELディスプレイ(OLED)の量産拠点となる「JOLED能美事業所」を石川県能美市に開設すると発表した。

同事業所は、第5.5世代(G5.5)世代のガラス基板(1300mm×1500mm)ベースで、月産約2万枚の生産能力を備える計画。主に、車載やハイエンドモニタなどに向けて10~32型の中小型サイズのOLEDを生産するとしている。

すでに同社は2016年に石川技術開発センターに第4.5世代(G4.5)ガラス基板(730mm×920mm)をベースとした開発試作ラインを開設しており、医療用モニタなどに適用可能な21.6型4K OLEDの生産を行なっている。

新拠点は、元はジャパンディスプレイの能美工場で、今回、JOLEDは産業革新機構を通じて同工場を取得。既存設備を活かしつつ、新たな製造棟と設備の導入も行なうことで、印刷方式OLEDの生産ラインを構築する予定としている。

なお、生産ラインの稼動開始は2020年を予定しており、同社では、早期立ち上げと効率生産を実現することで、有機EL分野におけるリーディングカンパニーを目指していくとしている。

  • JOLED能美事業所の完成イメージ
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