半導体産業調査市場企業である米VLSI Researchが発表した2017年の半導体製造・検査装置メーカーランキングによると、好調な半導体産業、さらには中国での半導体工場建設ブームに支えられて、半導体装置メーカーの売上高は軒並み前年比3~4割増の伸びを示したという。

2017年の順位は、前年と上位勢に変化はないものの、2016年10位であった中ASM Pacific Technologyと同11位の日立国際電気が、13位のディスコと14位の米Kulicke & Soffaがそれぞれ順位を入れ替わる結果となった。また、3D NAND製造に必須のエッチング装置やCVD装置を一手に供給するLam Researchや日立国際電気が50%近く、もしくはそれ以上の成長率を達成した一方で、洗浄装置大手のスクリーンや日立ハイテクノロジーズの2社のみがトップ15社のなかで1桁の成長率に留まった。

トップ15社の売上高総額は前年比33.3%増となる566億6540万ドルで、製造装置業界全体の伸び同27.8%(推定値)と比べても高い結果となった。また、トップ15社のうち、前工程装置メーカーの平均成長率は同34%、検査装置メーカーの成長率は同20%、組み立て工程装置メーカーの成長率は同31%となったほか、ウェハ自動搬送システム大手のダイフクが、同44%の伸びを示し15位にランクイン。これにより、トップ15社に日本勢は4位の東京エレクトロン(TEL)をはじめ、7社がランクインしたこととなる。

  • 2017年の半導体製造装置メーカー売上高ランキング・トップ15

    2017年の半導体製造装置メーカー売上高ランキング・トップ15 (表の左から2017年の順位、本社の所在地域・国、企業名、2016年売上高(単位:百万ドル)、2017年売上高(単位:百万ドル)、2017年の前年比成長率(%) (出所: VLSI Research)