米国半導体工業会(Semiconductor Industry Association:SIA)は、世界半導体市場統計(WSTS)の実績調査結果として、2017年の世界半導体市場は前年比21.6%増の4122億ドルとなり、半導体史上初めて4000億ドルを突破し、過去最高を記録したと発表した。
3000億ドルを突破したのが2013年、2000億ドルを突破したのが2000年であり、2000億ドルから1000億ドル増加するのに13年かかったが、そこからさらに1000億ドル増加するには4年ほどしかかからなかったことになる。
SIAによれば、2017年の年間売上高が大きく伸びた半導体カテゴリはメモリで、市場規模は前年比61.5%増の1240億ドル。中でもDRAMは同76.8%増と高く、NANDの同47.5%増よりも30ポイントほど成長率で上回った。また、メモリを除いた半導体市場も前年比で10%近い成長率を達成している。
なお、SIA/WSTSによると、2017年12月における月次の世界半導体市場規模は前年同月比22.8%増の379億9000万ドルで、9カ月連続で単月の最高記録を更新しており、2017年は年間を通じて、好況を維持していることが数値の面でも明らかにされた。