The Vergeに6月29日(米国時間)に掲載された記事「Windows 10 will hide your important files from ransomware soon - The Verge」が、2017年9月に公開が予定されている次期Windows 10「Windows 10 Fall Creators Update 」にランサムウェア対策として効果を発揮すると見られる「コントロール・フォルダ」の機能が導入される見通しだと伝えた。

この機能は、Windows Defender Security Centerで設定する。この機能を有効にするとデフォルトの状態ではデスクトップ、ピクチャ、ムービー、ドキュメントフォルダへのアクセスが規制の対象となり、許可したアプリケーションしか対象フォルダの下にあるファイルにアクセスできなくなる。このようにすることで重要なファイルがランサムウェアによって暗号化されることを防ぐことができるとされている。

「コントロール・フォルダ」の設定画面

ランサムウェアに対しては暗号化されては困るファイルをバックアップしておくことが効果的な方法だとされているが、Windows 10に「コントロール・フォルダ」の機能が追加された場合、ランサムウェアに対する効果的な方法として利用できる可能性がある。ランサムウェアによってそれ以外のファイルが暗号化される可能性はあるが、対象となるフォルダ以下のファイルは保護されやすくなるものと見られる。