編集注:2018年2月28日に加筆を行いました

ソニーは4月12日、信号機などに用いられているLEDのちらつき(フリッカー)を抑制する機能と、120dBのダイナミックレンジでの撮影を可能とするHDR機能を同時に利用することを可能とした、車載カメラm樹家1/2.7型CMOSイメージセンサ(イメージャ)「IMX390CQV」を開発したと発表した。

同製品の有効画素数は245万。フリッカー抑制機能ならびにHDR機能のほか、フォトダイオードで得られた電子信号を電圧信号へ変換する際の効率を高めた回路を搭載することで、200万画素クラスの車載カメラ向けイメージセンサにおいて従来比で約1.5倍の感度を実現したという。そのため、月明かりに相当する照度0.1ルクスでも高画質なカラー映像を撮影することが可能となり、障害物や人物などの画像を捉えることができるようになったとする。

なお、同製品は機能安全要求レベル「ASIL C」に対応しているほか、自動車向け電子部品の信頼性試験基準「AEC-Q100 Grade2」を2017年度中に満たす予定としている。サンプル出荷は2017年5月から開始される予定で、量産は当初2018年3月を予定していたが、RGGBフィルタタイプの「IMX390CPV」を新たにラインアップに加えたことから、IMX390CPVが2018年8月に、IMX390CQVが2019年1月にそれぞれ変更となっている。サンプル価格は5000円(税別)としている。

車載カメラ向けCMOSイメージセンサ「IMX390CQV」の外観