ON Semiconductorは、システムおよびソフトウェア開発者が研究開発時にすぐに使用できるカメラを提供するモジュラー型の車載リファレンスシステム(Modular Automotive Reference System:MARS)を発表した。

同システムを利用することで開発者は、さまざまなレンズ、イメージセンサ、イメージシグナルプロセッサ(ISP)、通信オプションでカメラを構成しなおすことで、プロトタイピングと実験を速やかに実施することが可能になると同社では説明しているほか、高い柔軟性があるため、先進運転支援システム(ADAS)、サラウンド・ビューやリア・ビューシステム、車室内カメラ(ジェスチャー認識、ドライバーの眼の監視、光源レベルの検査目的など)および自律走行を含む、あらゆる車載カメラアプリケーションに使用できるとしている。

また、一般的に使用されている通信規格(GMSL、FPD-Link、LVDS、MIPI、イーサネットなど)に対応し、既存の自動車電子制御ユニット(ECU)と直接インタフェースを取ることができるほか、さまざまなサードパーティ製品との適合について事前検証されており、今後、このサポート範囲の拡充も進めていく予定としている。

なお、同システムは、すでに入手が可能となっており、同社では、これにより完全な車載カメラ・システムを1000ドル以下で構成することが可能になると説明している。

MARSの適用イメージ