12月16日(現地時間)、Microsoftは「SQL Server next version CTP(Community Technology Preview) 1.1」をリリースしたことを、公式ブログで発表した。Windows版はTechNet Evaluation Centerから、Linux版はリポジトリ登録を行ってからパッケージ管理コマンドでダウンロードできる。

手順はRed Hat Enterprise Linux版Ubuntu版で異なるため、リンク先の手順を参照してほしい。また、Windows、Linux、およびmacOS版はDockerのコンテナーとしてダウンロード可能。Microsoft Azure上の仮想マシンで展開する方法も用意し、SUSE Linux Enterprise Server版は今後用意される。

Windows版およびLinux版のSQL Server v.Next CTP 1.1は、データベースエンジンを拡張した。OPENJSONなどの関数やメモリー最適化テーブルを利用した際、ネイティブコンパイルしたT-SQLモジュール言語のパフォーマンス強化。特定条件における非クラスターカラムストアインデックスのパフォーマンス改善。バッチモードのクエリ実行中に使用されたメモリーを学習し、後続のクエリを実行する際に調整を行う「メモリー許可フィードバックループ」のサポートなど、多くの改善を含んでいる。

また、Windows版はMicrosoft ExcelなどのBIツールで作成したレポートの詳細データをドリルダウンし、DAXの機能拡張を行う「SQL Server v.Next CTP 1.1 for Analysis Services tabular models」を実装した。なお、Linux版はRed Hat 7.3およびUbuntu 16.10を、サポート対象Linuxディストリビューションとして追加している。Microsoftは以前からSQL Server v.Next CTPを次期SQL Serverとして、2016年11月から毎月プレビュー版を更新すると発表していた。次期SQL Serverは2017年中頃のリリースを予定している。

「SQL Server v.Next CTP 1.1 for Analysis Services tabular models」が備える分析機能の1つ(公式ブログより抜粋)

阿久津良和(Cactus)