オレガは6月15日、Windows上で共有フォルダのアクセス記録を管理するファイルサーバログ管理ソフトウェアの最新版「VVAULT AUDIT 3.0」(ブイボルトオーディット)を同社サイトからのダウンロードで提供開始した。

最新版では、100人以上の組織を対象としたEnterpriseライセンス版において、ユーザーが独自に作成した監視ルールに基づき、ユーザーからの不正アクセスをリアルタイムに検知する「アクセス監視機能」が新たに搭載された。

VVAULT AUDITは、個人情報やマイナンバー関連情報の保存先として数多くの利用が想定される企業のファイルサーバに対して、正しいアクセス権による運用管理の有無や不正に持ち込まれた機器によるアクセスの有無などのアクセス履歴を長期保存し、必要に応じてユーザー操作のトレースや不正アクセスを監視する。

このアクセス監視機能を利用することで、例えば「人事部フォルダに人事部以外の社員がアクセスを試みた場合に、人事部担当者にメール通知する」「ファイル名に機密という文字が含まれるファイルに対するアクセス情報を1日単位でまとめてイベント・ログに出力する」「管理対象外の端末から共有フォルダにアクセスがあった場合は、システム管理者に即時メールする」など、詳細なアクセス監視が可能になるという。

VVAULT AUDIT 3.0の不正アクセス監視機能

また、サーバログ検索機能においても監視ルールと同様のアクセス分析を可能にする詳細分析機能を追加。同社は今後、時系列データを利用してランサムウェアなどの異常操作を検知する機能や、ユーザーのISMS適合性認証取得を支援する監査レポート機能などについても順次開発を進めていく方針だ。

価格はライセンス別に異なり、Basicが月額、年額ともに無料、Professional OEMが月額・年額ともにオープン。さらに、Professionalが5万円(税別)、Enterpriseが20万円(同)となり、ともに年額のみとなる。