日本ユニシスは1月18日、埼玉縣信用金庫に提供している勘定系システム「SBI21」に「ICキャッシュカード店頭即時発行機能」が採用され、2016年度中に全96営業店での稼働を目指して開発に着手したことを発表した。

同機能は、営業店に設置したICカード発行機でICキャッシュカードを発行し、その場で顧客に渡す機能。これまで、ICキャッシュカードの申し込みから郵送で顧客の手元に届くまで2週間程度の日数を要していたが、同機能の利用により、申し込み後すぐにICキャッシュカードの利用が可能となる。また、同機能は新規口座開設時だけでなくカードの紛失や破損、磁気情報消失などによる再発行の場合にも対応。生体情報の登録についてもその場で可能となる。

埼玉縣信用金庫では、ICキャッシュカードの店頭即時発行によって生体情報登録率の向上を推進し、印鑑の代わりに生体情報による本人確認を行う印鑑レス取引を計画しており、この対応についても、日本ユニシスが提供している営業店システム「BANK_FIT-NE」と連携して対応を進めているという。

日本ユニシスは今後、「SBI21」、「BANK_FIT-NE」を利用する信用金庫を中心に、店頭即時発行機能・印鑑レス機能の拡販を積極的に行っていく構えだ。