サイバーセキュリティクラウドは10月26日、外部公開サーバへのあらゆる攻撃をリアルタイムに可視化するWebサービス「攻撃見えるくん」の無料提供を11月11日に開始すると発表した。同社によると、リアルタイム可視化製品で無償提供のものは日本初だという。

自社に対するサイバー攻撃がどこからどの程度行われているかを測るツールは今までもあったが、サーバのログをまとめて解析する形式のものが多く、実際に攻撃を受けた時間からタイムラグが生じていた。また、ログデータを解析するための時間も必要だった。

「攻撃見えるくん」はどこからどのような攻撃を受けているかを地図上に視覚的に表し、自動でグラフ化するため、ページを開くだけで攻撃の傾向がわかる。常にリアルタイムで表示されるため、今どのような攻撃を受けているかを即時に確認できる。

「攻撃見えるくん」の提供に合わせて、攻撃遮断製品の「攻撃遮断くん」もバージョンアップ。こちらは、サーバへのあらゆる攻撃を遮断するIPS+WAFクラウド型サーバセキュリティとなる。クラウド(IaaS)を含むほぼすべてのサーバに対応し、ネットワーク、OS、Webアプリケーションに対する攻撃を防ぐ。

「攻撃遮断くん」サービス概要

バージョンアップでは、「攻撃見えるくん」による攻撃の可視化に加え、「過去の攻撃データからの分析」「監視センターとの接続状況確認」に対応。さらに、24時間365日サービスの申し込みができるようになった。最短5分、24時間以内で利用を開始でき、顧客に合わせたフルカスタマイズ機能(攻撃遮断くんのみ)も用意する。また、データセンターは国内に設置した。

「攻撃遮断くん」の基本料金はIP単位で4万円/月。従量課金プランでは5000万リクエストごとに10万円/月で、追加費用は5000万リクエストごとに10万円/月。

また、攻撃ログ最新表示件数は、「攻撃見えるくん」が1000件、「攻撃遮断くん」は1万件で、表示数追加には1万件で5000円/月が必要となる。現在、サービスの事前登録を受け付けている。