ソフォスは6月15日、サーバー向けクラウド型セキュリティサービス「Sophos Cloud Server Protection Advanced」の提供を開始した。あらかじめリストに登録されたプログラム以外は実行できなくするロックダウン機能とアンチウイルス機能が連携して動作する。

今回新たに提供開始するロックダウン(サーバーロックダウン)は、サーバーで実行するプログラムをあらかじめリスト化して、リストにないプログラムを実行させない、ホワイトリストと呼ばれる方式に基づくセキュリティ技術。

一般的にホワイトリストの作成は、担当者が複雑な設定を手作業で行うため時間がかかるが、同サービスでは、アンチウイルスとロックダウンが連携するため、管理画面のボタンをクリックするだけで一連の作業が実行できる。これにより、セキュリティ専任者の配置が困難な中堅・中小企業においても簡単に多段防御が可能となる。

万が一、サーバーにマルウェアが侵入したり不正アクセスされたりした場合でも、 ホワイトリスト以外のプログラムは動作しないので、悪意のあるプログラムによるサイバー攻撃を阻止できる。定義ファイルがない未知の脅威や、メモリー上で展開される悪意のある振る舞いなど、アンチウイルスソフトだけでは発見しづらいプログラムにも有効だとしている。

サービスはクラウド型の統合セキュリティソリューション「Sophos Cloud」のサーバー向け上位ライセンスとして追加。ライセンス料は1サーバーOSあたり年額21,120円(税別、スタンダードサポート含む定価)となる。Microsoft Windows Server 2008以降のWindows Server OSに対応。Linuxやその他のOSにも順次対応していく。