既報の通り、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月31日、今冬の打ち上げを予定している小惑星探査機「はやぶさ2」をプレスに公開した。同機の公開は2012年12月に次いで2度目。前回はまだ開発初期での公開であったため、イオンエンジンなどほとんどの機器が未搭載の状態だったが、今回はほぼフライト時の姿が披露された。

JAXA相模原キャンパスで公開された小惑星探査機「はやぶさ2」

ガラス越しだが、建屋の2Fからも「はやぶさ2」を見ることができた

「はやぶさ2」は、2003年5月に打ち上げられ、2010年6月に地球に帰還した「はやぶさ」初号機の後継機である。大きさ900m程度の小惑星「1999 JU3」からのサンプルリターンを目指し、2012年1月より開発を開始。今冬の打ち上げウィンドウに間に合わせるため、急ピッチで開発が進められ、このほど完成にこぎつけた。

今回の「はやぶさ2」は、ほぼ完成した状態。右と比べると違いが良く分かる

こちらは前回公開時の姿。太陽電池はあったが、ほとんどの機器はダミー

左舷前方から。スタートラッカ(赤い蓋がある筒)は2つに増えている

右舷前方から。多くの観測機器は底面側にあるが、ちょっと見えにくい