日立製作所は5月15日、建設機械や再生可能エネルギー設備などの稼働時に発生する複雑な応力(力を面積で割った値)を、実験室で再現できるコンピュータ制御の三軸疲労試験装置を開発した。

コンピュータ制御の三軸疲労試験装置を用いて、実際に建設機械で計測された応力を試験片上で再現した結果、3%以下の誤差範囲で部材表面に加わる応力が再現できることを確認。今後、本装置を社会インフラ分野などの製品に活用することで、利用条件に即した構造部材の適正な設計が可能となり、信頼性向上とともに材料費の低減に貢献していくという。

日立では、今後も複雑な応力に対する疲労現象を定量的に計測する技術を開発し、より信頼性の高い社会インフラ分野の製品提供に向けて技術開発を推進していく。