The GNU Hurd is the GNU project's replacement for the Unix kernel

9月27日(米国時間)、GNU Hurdの最新版となる「GNU Hurd 0.5」が公開された。同時に「GNU Mach 1.4」および「GNU MIG 1.4」も公開された。今回のリリースはGNUプロジェクト30周年を祝ってリリースされたバージョン。GNU Hurdのリリースとしては10年ぶり以上となる。いくつかのバグが修正されているほか、いくらかの拡張が取り込まれている。

GNU HurdはUnixカーネルの置き換えとなるソフトウェアを開発することを目指して進められたプロジェクトの成果物。マイクロカーネルで動作するファイルシステムサーバ、ネットワークプロトコル、ファイルアクセス制御などのサーバを実装し、Unixカーネルのように振る舞うソフトウェアの開発を目指していた。GNU MachはGNU Hurdで使用することを目的にして開発が進められたマイクロカーネル実装。

GNU Hurdはすでに開発は実質的に行われていない。マイクロカーネルベースのオペレーティングシステムで現在でも活発に研究開発が行われているオペレーティングシステムとしてはMINIX 3などがある。MINIX 3はユーザランドに関してはNetBSDから成果物をインポートして使用するなど、マイクロカーネルの特徴を活かしながらも、実用的に利用できるプラットフォームとしての側面も備えている。