セイコーエプソンは5月15日、同社のUSBインタフェース内蔵カラーTFT-LCD用コントローラ「S1D13U11」をWindows 7に対応させたと発表した。

同製品は、2010年に量産を開始したもので、USBインタフェースを利用できることから、各種操作パネル(OA機器、FA機器など)、広告表示パネル、アミューズメント機器など、様々なディスプレイ付き機器に組み込まれている。

これまで対応OSは、Linuxに限定していたが、昨今POS端末を中心にWindowsの需要が増えていることから、今回Windows7(64ビット版、32ビット版)への対応を開始したという。Windows用ドライバをCPUにインストールすることで、Windows7で同製品を利用することが可能になる。

これによりWindowsベースのディスプレイ付き機器において、簡単にUSBインタフェースを用いて、ホストCPUとカラーTFT-LCD間のデータ通信を行えるようになる。同製品はカラーTFT-LCDとの接続・配線をUSBケーブル1本で済ませることができるため、配線スペース削減、遠距離配線(最大5m)、特殊接続(ヒンジ部の回転など)が可能になり、ディスプレイ付き機器の設計・意匠の自由度向上や小型化に寄与するという。

また、Windows 7で利用する場合、ホストCPUと接続したサブディスプレイの制御も可能となるため、より利便性の高いPOSシステムなど多様な製品開発が可能になるという。ちなみに開発中の製品と同製品をUSBケーブルで接続し、容易に評価できるボード「S5U13U11P00C100」も用意されている。

Windows 7に対応したUSBインタフェース内蔵のカラーTFT-LCD用ディスプレイコントローラ「S1D13U11」