ルネサスエレクトロニクスは2月22日、同日開催された取締役会において、同日付で、現代表取締役社長の赤尾泰氏が代表権のない取締役となり、現取締役執行役員 兼 生産本部長の鶴丸哲哉氏が代表取締役社長に就任すると発表した。

同社は、強靱な収益構造の構築に向け、大株主や主要取引行からの支援・資金の確保や早期退職優遇制度を中心とした人的合理化策の推進、国内生産拠点の再編などを進めている。また、世界経済や日本市場の急激な環境変化に耐えられる財務基盤を確立し、業績の回復に向けた重点分野への成長投資を行うため、資本増強を計画している。

このような状況の中、意思決定および業務執行の迅速化・効率化を図り、早期の業績回復と、その先の成長の実現を目的とした新たな経営体制を早急に構築すべく、今回代表取締役および執行役員の異動を取締役会にて決議したという。

新社長に就任する鶴丸氏は、1954年生まれ。1979年に日立製作所に入社。2003年にルネサス テクノロジ 第一事業本部 那珂工場長、2006年に生産本部 生産計画統括部長、2011年に生産本部長などを歴任している。

また、併せて新経営体制の下、早期の業績回復、成長戦略に沿った設計・開発、製造、販売体制の再構築を図るとともに、これまで実施してきた事業・生産構造対策を着実に遂行することを目的に、組織変更を2013年3月1日付で実施することも併せて発表した。

具体的には、従来の「営業本部」および「マーケティング本部」を統合し、新たに「営業マーケティング本部」とするほか、「MCU事業本部」、「SoC事業本部」、「技術開発本部」を統合し、「第一事業本部」に、「アナログ&パワー事業本部」を「第二事業本部」へとそれぞれ変更する予定としている。