各チームの苦労したポイント

そして各チームの代表への質問では、まず苦労した点が聞かれた。Team Sendaiの代表は、ウィキペディアへの書き込みが最も苦労したという(画像9)。締め切りに間に合わなさそうだったので、1年生ながら研究室への泊まり込みという貴重な経験もしたそうだ。

TITECH NANO JUGGLERSの代表は苦労し通しだったというが、中でも2つあり、最初がメンバー集めだったとした(画像10)。代表によれば、BIOMODの説明会で参加希望者がいっぱいいるだろうと思っていたら、2人だけだったので、思わず辞退しようかと思ったら、「じゃあやってみようか」といわれ、思わず「はい」といってしまったのが最初の後悔(笑)だったそうである。

そして何とかメンバーを増やすことはできたのだが、英語が苦手な学生が多かったため、その後の作業がこれまた大変だったらしい。来年は、ぜひ英語とプログラミングの得意な人に入ってもらいたい、ということであった。

画像9。Team Sendaiの代表。ウィキペディアへの書き込みが大変だったとのこと。締め切りに間に合わない可能性もあったらしい

画像10。TITECH NANO JUGGLERSのメンバー集めや英語への対応でだいぶ苦労したようだが、その甲斐あって本大会で総合3位という結果に

Team UT-Kasei Runners(東京大学・柏)チームは、すでにある程度確立した要素を組み合わせた内容だったことから、複数の実験をメンバー1人1人が担当し、そのために独立性が強まってしまい、連携させるのが大変だったと代表がコメント(画像11)。柏キャンパスと東京のキャンパスとの往復も大変だったそうで、代表自身は往復するのに毎日5時間も時間がかかっていたそうだ。

上級生が主体のチームだったため、4年生が忙しいことからなかなかメンバーが揃わなかった点が苦労したというのは、UT-Hongoの代表(画像12)。また、BIOMODは生体分子というだけあって生命系の知識が求められるわけだが、生命系の学生が少なく、実験などで苦労したそうだ(BIOMODは、生命・バイオといった学科・学部以外の学生も参加可能)。

画像11。Team UT-Kasei Runnersの代表は、取りまとめるのが大変だったとした

画像12。UT-Hongoの代表は、メンバーが揃わないこと、DNAなどのバイオ系の学生が少なかったのが難点だったという

UT-Komabaは、メンバーが全員で1年生が4人しかいなかったのが大変だったという(画像13)。しかも、知識的にDNAとは何か? というレベルからのスタートだったため、その点でも苦労したそうだ。ただし、4人それぞれ、英語がものすごく得意だとか、プログラミングのスキルが高いとか、それぞれ秀でたものがあって、そこがかみ合っていたことから、うまく活動することができ、その点では運命的だったと代表は述べていた。

ちなみに代表本人はあまり役に立てなかったと謙遜していたが、作曲スキルを持っており、YouTubeの動画ではオリジナルのBGMを流していた。また、そうして自分の曲を披露できたことも嬉しかったとしている。

画像13。UT-Komabaは全員が1年生、なおかつ4名しかいないというころ、そしてUT-Hongo同様に、バイオ系の知識のある学生がいないことが大変だったそうである