オムロン ソフトウェアは10月22日、主にメモリ容量が少ない機器向けに、省メモリで多言語の予測入力機能に対応した組込み向け文字入力システム「compact Wnn」を開発したことを発表した。
現在、スマートフォンのような豊富なメモリ容量を持つ携帯電話以外の組み込み分野においても「日本語だけでなく、アジアやヨーロッパなど多言語の文字入力システムを搭載したいが、対象機器のROM/RAM容量が少なく、搭載が難しい」というニーズが存在している。
同入力システムはそうした問題を解決するために開発されたもので、省メモリ機能として辞書をすべてメモリ展開せずに、必要部分のみを必要に応じてメモリ展開することで、利用メモリを従来入力システム比で40~70%削減することを可能とした。また、日本語を含む以下の22言語の予測入力機能に対応しており、これによりメモリ容量の多くない機器においても、手軽に多言語の予測入力機能を搭載することが可能になるという。
- 日本語
- 英語(英国)
- 英国(米国)
- 韓国語
- 中国語(簡体字)(PinYin、筆画)
- 中国語(繁体字)(PinYin、注音、倉頡)
- 中国語(香港)(JyutPing)
- フランス語
- フランス語(カナダ)
- ドイツ語
- スペイン語
- ポルトガル語(ポルトガル新・旧正書法対応済み)
- ポルトガル語(ブラジル)
- イタリア語
- ロシア語
- オランダ語
- チェコ語
- ポーランド語
- スウェーデン語
- ノルウェー語
- デンマーク語
- フィンランド語
対応OSとしては、ITRONやLinux、組み込みWindows、Androidなどの各種に対応可能となっており、同社では高いシェアを有する携帯電話/スマートフォン向け入力システム「iWnnシリーズ」に、同入力システムを追加することで、幅広い組込機器に対応し、グローバルに機器展開するメーカーのサポートを図っていくとしている。