コンテックは8月7日、RS-232Cインタフェースを無線LANや有線LANに変換する機能を搭載し、高速無線LAN規格IEEE 802.11nに対応させたメディアコンバータ「FLEXLAN 2000」シリーズを発表した。9月3日より出荷を開始し、法人向け無線LANソリューションとして展開していく。

「FLEXLAN 2000」シリーズの「FXR2000」は、RS-232Cインタフェースを無線LANや有線LANへの変換機能を搭載した小型組み込み用機器で、IEEE 802.11n/a/b/gの4つの無線LAN規格に対応した国内仕様モデルとなっている。 IEEE 802.11n設定時では、理論値300Mbpsの通信をサポートし、乱反射(マルチパス)に強い特性から、従来規格での運用に比べて高速かつ安定した通信が実現する。RS-232Cコンバータ機能は、TCP/IPプロトコルで実装しており、ネットワーク接続されたパソコンなどのコンピュータ機器からSocket関数を用いてRS-232Cシリアル通信ポートを制御することができる。

同製品により、移動体に乗せたRS-232C通信機器をパソコンなどのコンピュータからワイヤレス通信で制御したり、最長15mの規格通信距離を自由に通信距離を拡張することができる。

また、同時発売で海外モデル「FXR2000-G」も用意している。米国およびEU諸国の電波仕様対応した製品となっている。今後、その他の国の電波仕様に対応したモデルについてもカスタムオーダーにて対応していくという。

この他、「FXR2000」シリーズでは、COMコンバータを備えており、COMポート(RS-232C)に接続する外部機器との接続は、最高115,200bpsで通信できる。また、セキュリティ規格では、WPA2/WPAやIEEE802.1X認証に対応する他、WPA2/WPAと併用できる独自暗号化技術WSLも搭載する。国内モデル「FXR2000」では、ダイポールアンテナを2本添付している。用途に応じて、オプションアンテナを選択することもできる。

なお、価格は国内モデル「FXR2000」、海外モデル「FXR2000-G」ともにオープン価格。

IEEE 802.11nに対応したRS-232C搭載の無線LANコンバータ「FXR2000」シリーズ