Texas Instruments(TI)は、 電源ノイズを最高で99%低減した1Aコンバータ「TPS5412」を発表した。

同製品は、電力変換効率および電源性能を低下させずに、低いノイズ特性を実現したもので、他の電源デバイスと比較してスイッチングノイズを最高99%低減し、100Hz~100kHzでは9μV RMS、100Hz~1MHzでは17μV RMSを実現している。

また、10kHzにおいて83dB、100kHzにおいて70dBと、高いPSRR(電源リップル除去比)を有する。外部クロックとの同期は、200kHz~1.2MHzの範囲で対応可能。入力電圧範囲は4.5V~17V。出力電圧は0.8V~6.0Vで設定できる。

なお、「TPS54120」は量産出荷中。パッケージは放熱特性を強化した3.5mm×5.5mmの24ピンQFN。価格は、1000個受注時で1.95ドル。また、評価モジュール「TPS54120EVM-103」も供給中。過熱および電流制限によるシャットダウン、パワー・グッド出力モニタ、トラッキング、イネーブル/ディスエーブルなどの機能を備えるとともに、低ノイズの1Aソリューションを実現するために必要なすべての部品を搭載している。

電源ノイズを最高で99%低減した1Aコンバータ「TPS5412」