ミクシィは5月10日、2010年度の業績を発表した。それによると、売上高が前年比24.1%増の168.7億円、営業利益が前年比22.5%増の33.7億円。また、月間ログインユーザー数が11%増の1537万人となったほか、月間の総コミュニケーション投稿数も初めて7億を超えている。

売上の内訳を見ると、広告事業(mixi広告)が13.1%増の133.7億円、ソーシャルアプリ事業(mixi課金)が125.3%増の27.5億円、人材紹介事業(Find Job!)が35.2%増の7.4億円。広告売上に関しては、3月の震災の影響を受けたものの、モバイル広告を中心にmixiアプリ広告などで順調に推移。ソーシャルアプリは市場の拡大に伴って大幅増を記録し、人材紹介事業ではウェブ系職種の求人が好調だったという。

2010年度の業績

また、ユーザーの利用環境に関しては、スマートフォン利用者が大幅に増加。スマートフォン向けに最適化したWebサイト「mixi Touch」やAndroidアプリの提供などを開始した結果、スマートフォンからmixiを利用するユーザーの数は、1年前に比べて5倍以上に伸びており、その影響が広告収益増などに表れている。

スマートフォン利用者が大幅に増加

2011年に関しては、「ソーシャルサービスの拡大」と「ソーシャルビジネスの立ち上げ」を事業方針として掲げており、これを具現化するために、「スマートフォン向けサービスの強化」、「新たなソーシャルプラットフォームによるローカルや企業連携サービスの強化」、「ソーシャルネットワーク機能を強化」に取り組んでいく考え。業績としては、売上高が190~205億円、営業利益が34~38億円との見通しを立てている。