日本マイクロソフトは、Windows Embedded POSReady 7のCTP版(コミュニティ テクノロジ プレビュー)の公開を開始した。また、日本でのWindows Embedded Handheld 6.5の提供開始も発表した。Windows Embedded POSReady 7のCTP版は、同社のWebから、ダウンロード可能。

Windows Embedded POSReady 7 CTP版は、POSソリューションを周辺機器、サーバ、サービス、およびクラウドにシームレスに接続するように設計されたOSで、Windows Touchマルチジェスチャー タッチインタフェースへの対応、IE8、Windows Media Player 12、AppLocker、BitLockerの各新機能を搭載している。なお、Windows Embedded POSReady 7 製品版の提供時期や最終的に搭載される機能は、現在のところ未定。

米Microsoft Windows Embedded Businessプロダクト マネジメント ディレクタームカンド・ガンガーディ氏

米Microsoft Windows Embedded Businessプロダクト マネジメント ディレクターのムカンド・ガンガーディ氏は、「POS OS市場の90%をマイクロソフト製品で占めている。Windows Embedded POSReadyによって、Windowsを特化したデバイスに対しても提供でき、オンラインセールスの魅力的なポイントを店舗に持ち込むことが可能になる。Windows Embeddedでは、デジタルサイネージ、POS、ハンドヘルド端末の3つのデバイスをサポートし、コンポ―ネント単位で、選択して導入することが可能だ。また、レジの売り上げ情報をリアルタイムでデジタルサイネージに反映させることができ、性別、身長に合わせたターゲット広告もできる」と、Windows Embeddedの特徴を語った。

Windows Embeddedは用途に応じて選択可能

NECインフロンティア 柳澤徹氏

また、ゲストとして登場したNECインフロンティアの柳澤徹氏は、 Windows Embedded POSReadyのメリットとして、インストール作業の短縮、サーバやクラウドとの連携、POSのリモートコントロール、10年の長期サポート、WPF、WCF、Silverlightによるアプリ開発が可能な点を挙げた。