リコーとハイデルベルグは、両社のグローバルな戦略的協業について合意。オフセット印刷とデジタル印刷を組み合わせた最適なソリューションを提供し、商業印刷業会におけるオンデマンドカラー印刷のトップランナーを目指すと発表した。

リコーとハイデルベルグは、両社のグローバルな戦略的協業について合意した。この協業により、ハイデルベルグは主力のオフセット印刷機に、リコーのプロダクションプリンティングを加えることで、より柔軟なソリューションの提供が可能となる。

「RICOH Pro C901」

オフセット印刷市場をリードするハイデルベルグ製品は、さまざまな印刷媒体に対して、特色印刷、最新のニス加工、特殊インキなどの印刷が可能。さらにリコーのデジタル印刷技術を活用し、バリアブル印刷や緊急性の高い印刷への対応、多品種小ロット印刷の低コストなどが可能になる。

協業の第一歩として、4月よりハイデルベルグはリコーのプロダクションプリンティング製品の取り扱いを開始する。イギリスとドイツにてリコーの最新カラーデジタルプリンター「RICOH Pro C901シリーズ」の販売を開始し、さらに今後リコーが発売するプロダクションプリンティング製品も追加するとともに、2012年にドイツ・デュッセルドルフで行われる「drupa(ドルッパ)」までに、その他の国や地域に販売エリアを拡大していく予定。

なお、両社は今後さらに、商業印刷業界向けのハイデルベルグのワークフローソリューション「Prinect(プリネクト)」とリコーのプロダクションプリンティング製品との接続や、次世代の印刷アプリケーションの共同開発なども視野に入れ協業体制を強化していくとのこと。