ASSPの開発、製造を手がける伯CEITECは、ブラジル科学技術省によって行われた同社開発のRFIDチップ「Chip do Boi(ポルトガル語で雄牛用のチップの意)」の12カ月にわたる実地試験が終了し、初のブラジル自国開発チップの製品化準備が完了した事を発表した。
12カ月間におよぶ2,500頭以上の畜牛に対する実地試験は、2カ所の異なる飼育場で実施され、試験中に100%の成功率を達成したという。
Chip do Boiは低周波の読み取り専用RFID用に設計されたモノリシックICで、チップは390pFのコンデンサと1MΩの抵抗で構成されており、読み取り装置からのデジタル回路起動信号に反応して128ビット識別信号を返信する。
また、ISOに準拠しており、FDX-B全二重通信、差分バイフェイズ符号化動作周波数134.2kHz、認識範囲は最大30cmとなっており、128ビットのメモリを搭載し、電池不要で-40℃から85℃の温度範囲で動作する。
なお、畜産業者向けの同チップ搭載のRFID最終製品はブラジルのパートナー企業によって開発される予定となっている。
