Freescale Semiconductorは、同社のセンサポートフォリオ「Xtrinsic(エクストリンシック)」シリーズの拡充として、モバイル機器などをターゲットとした3軸デジタル磁気センサ「MAG3110」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、1万個購入時の1個あたりの参考価格は、1.47ドルとなっており、2011年第2四半期の量産開始を予定している。

同製品は、LBS機能を搭載する機器への需要増大に対処するよう設計されたもの。ダイナミック・レンジは+/- 1,000マイクロテスラと広いため、磁気干渉が発生する環境でも問題なく動作することが可能なほか、地球磁場および回路基板上のコンポーネントに起因する磁気歪みを含む磁界の総和である局所磁場の成分を計測するように設計されているため、高精度の方位検知機能と方位表示機能を備えている。

また、最大サンプリングレートは80Hzで、磁界検出素子および信号コンディショニング、通信、組み込みの機能を備えたインタフェース集積回路を単体で搭載していることから、磁気データを、I2Cインタフェースを通して速やかにシステムの計算エンジンに転送することが可能だ。

さらに、磁界強度に関する計測データが新たに収集されれば割込み信号で通知されるため、データ同期化を簡略化することができるため、スマート・モバイル機器の電力効率の改善が可能となり、最終的なバッテリ寿命の延長を実現することが可能となる。