スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作氏

スタートトゥデイは11月24日、ファッション総合サイト「ZOZORESORT」を全面リニューアルしたと発表した。「ZOZOTOWN」の基本コンセプトを変えてデザインを一新したほか、「ZOZOOUTLET」、「ZOZOPRESS」の2つの新サービスも開始している。

ZOZORESORTは、ファッションアイテムを販売するZOZOTOWNをはじめ、SNSサイト「ZOZOPEOPLE」、モバイル待受画像やPC壁紙などを提供する「ZOZOGALLERY」などのサービスによって構成される総合サイト。2004年のZOZOTOWNオープンからはじまり、ユーザーのニーズを取り込むかたちでサービスを拡大している。

ZOZOTOWNではこれまで、その名称のとおり「街」を基本コンセプトとしてサイトをデザインしてきた。これは、「ZOZOTOWNを開設した当時は、インターネットで買物をすることに抵抗感を持つユーザーが多かったため、現実の店舗に近い雰囲気を作ることで安心して買物してもらえるようにした」(スタートトゥデイ 創造開発本部デザイン部ブロック長 遠藤裕顕氏)という背景がある。しかし、「最近では、多くの人がネットショッピングに慣れ親しんでおり、抵抗感の払拭に躍起になる必要がなくなった」(遠藤氏)うえ、「ZOZOTOWNは、雰囲気作りを重視した結果、使いやすさという点で必ずしも最良とは言えなかった」(遠藤氏)と現状を分析。さらに、「見た目が優れているサイトよりも、使いやすいサイトのほうが受け入れられやすいという風潮もある」(遠藤氏)と判断し、リニューアルに踏み切った。

今回のリニューアルのテーマは「『街』から『人』へ」。街や店舗のCG画像をなくして簡素なサイト構成に変更したうえ、トップページの最も目立つ位置にZOZOPEOPLEやTwitterの投稿を置いている。これは、利用客に焦点を当ててサイトを再構成した結果で、そのほかにもmixiやGREE、facebookなどの外部SNSサイトと連携するためボタンを設置するなどの変更も加えられている。

リニューアルしたZOZOTOWN

スタートトゥデイ 創造開発本部デザイン部ブロック長 遠藤裕顕氏

また、使いやすさを向上させるために検索機能も拡充。これまで提供していたカテゴリ別の検索機能が細かい条件を指定できるようになっており、例えば、「ニットセーター、黒、ボーダー柄」や「ワンピース、半袖、ロング丈、花柄」などというかたちで絞り込める。

さらに、今回のリニューアルに伴い、アウトレット商品を専門に扱うZOZOOUTLET、ファッション関連のニュースを配信するZOZOPRESSを新たにオープン。加えて、検索条件を記憶しておける機能などを搭載したiPhoneアプリの提供も開始している。

なお、ZOZORESORTでは、今回のリニューアルを記念して12月1日まで送料無料のキャンペーンもスタートさせている。