ARMは、同社のプロセッサコア「ARM Cortex-M0」のライセンスを東芝に付与したことを発表した。

同プロセッサコアは、既存ARMコアの中でも最低消費電力、最小サイズを実現している32ビットプロセッサで低消費電力性、高エネルギー効率、低ゲート数を兼ね備えるほか、上位コアである「ARM Cortex-M3」とバイナリの上位互換性を有しており、8ビット以上のマイクロコントローラを必要とする組み込みアプリケーションの32ビットデバイスへの置き換えを狙ったものとなっている。

ARMでは東芝が同プロセッサを採用した理由を、「多くの技術的な優位性に加え、ソフトウェア開発ツール・サポートの幅広いエコシステム、Cortex-Mファミリとの上方互換性による将来の保証」としている。

なお東芝は、1999年以来のARMのパートナーであり、2008年に発表したCortex-M3プロセッサ・ベースのマイクロコントローラ「TX03」シリーズに追加する形で、Cortex-M0プロセッサを使用する予定としている。