米Googleは29日(現地時間)、Webアプリケーションの実行環境にそぐわない旧世代のWebブラウザのサポートを終了させていく意向を明らかにした。そうしたブラウザの例としてInternet Explorer 6を挙げている。

Google Appsシニア製品マネージャーRajen Sheth氏は「2010年はGoogle Appsにとってすばしい年になる。この開発成果をすべてのユーザーに確実に届けたい」とサポート終了の理由を説明する。同氏によると、米国時間の3月1日からGoogle DocsやGoogle Sitesの主要な機能が旧世代のブラウザで正常に動作しなくなる。これらの製品のユーザーは「Internet Explorer 7.0以上」「Firefox 3.0以上」「Chrome 4.0以上」「Safari 3.0以上」が必要になる。旧世代ブラウザの利用はWebアプリケーションのパフォーマンスを損なうだけではなく、安全性にも不安があるため、Googleは昨年夏頃からSNSのOrkutや動画共有のYouTubeなどでユーザーに旧世代ブラウザからのアップグレードを促してきた。

なお、旧世代ブラウザでは「Google DocsおよびGoogle Sitesの"新機能"も利用できない」(Sheth氏)という。同氏のコメントは、Google Appsが3月頃にアップデートされることの予告とも読み取れる。