中古情報機器協会(RITEA)は8月11日、中古情報機器の売買・再商品化に直接かかわっている中古情報機器取扱事業者会員企業(33社)が2008年度(2008年4月~2009年3月)に行った販売台数・製造年度別台数比率、中古情報機器の活用による環境負荷(CO2排出量と新たな資源消費量)削減効果を発表した。

2008年度の中古情報機器総販売台数は、PC、ワークステーション、サーバ、液晶ディスプレイ(装置)、CRTディスプレイ(装置)、複合多目的プリンタ、ビジネス用レーザープリンタ、ビジネス用コピー機、ルータ、ハブ、PDA、一眼レフデジタルカメラ、コンパクトデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、メモリカード(単体)、携帯電話、スマートフォンの合計で、268万8,000台/枚(前年度は242万5,000台/枚)。

なかでも、PCとサーバの伸び率は高く、中古PCの販売台数は174万7,000台(前年度は158万9,000台)、、中古サーバ販売台数は6万9,000台(前年度は6万台)だった。

2008年度中古情報機器販売台数(情報機器本体) 資料:中古情報機器協会

中古機器の販売台数が伸びた要因として、次の3点が挙げられている。

  • リユース市場を活用した情報機器の買い替えの増加していること
  • 適正に再製品化工事を行う中古情報機器取扱事業者に対する認知が進み、ユーザーが安心して使用済み機器を売却できる仕組みが整備されてきたこと
  • 適正な中古情報機器取扱事業者の再製品化工事による良質な中古情報機器が増加し、ユーザー安心してが中古情報機器を購入できる環境が整備されてきたこと

同協会は、国内・欧州で公開されている環境負荷情報と同協会が集計した中古情報機器総販売台数実績を基に中古機器の活用による環境負荷の削減効果を算定した。その結果、CO2の削減値は中古情報機器全体で23万5,900トンの効果が得られることが判明した。

また、鉱石などに含まれる純正分の量では、原油(燃料などのエネルギー分でなく樹脂<プラスチック>などの材料として使用された分)4,556トン、鉄8,802トン、銅469トン、アルミニウム1,263トン、その他金属(ニッケル・クロム・マンガン・鉛・錫・亜鉛・金・銀などの合計)1,156トンの合計1万6,256トンの資源消費量の削減効果が得られることが判明した。

2008年度中古情報機器販売によるCO2排出量削減効果 資料:中古情報機器協会