ASIC、FPGA、DSP、汎用マイコンにDRP――どれを選ぶか

プロセッサには、ASICやFPGA、DSP、汎用マイコン(または汎用CPU)、そしてDRPなど、いろいろあります。この中から、目的にあったプロセッサを選ぶにはどうしたら良いのでしょうか。

これの参考として、さまざまなプロセッサがどのように位置付けられるのかを示します。

これは筆者らの独自評価によるものです。それから処理内容や性能によっても異なるので、それほど厳密な測定量ではありません。縦軸は並列性をどれだけ高められるかであり、処理速度にも大きく関係する指標です。横軸はいかに身軽に機能を変化させられるか、ということです。

筆者は、DRPは高い柔軟性や拡張性を持つ一方で、多重性や並列性を持っていると認識しています。しかもその柔軟性は、ダイナミックに、つまりシステムの動作中においてわずか1サイクルで変えられるものです。そして多機能プリンタ、高度な検査装置、セキュリティ機器などにおいても、DRPはすでに採用されています。またネットワーク機器や医用画像処理、科学技術計算などにも高い親和性を持ち、さらに将来的にはロボット工学などにおいても大きな可能性のあるプロセッサだと筆者は考えています。

著者
加藤 良平(かとう・りょうへい)
アイピーフレックス