DRPでの処理を実行

ここで実行する処理を下図に示します。

PEGで圧縮されている640×480画素の画像を入力とし、それをデコード処理し、さらにエンコードして出力したものです。このとき、色成分を落として輝度成分だけを抽出する処理を行うので、出力はモノクロの画像となります。

それでは、実際にDRPで行った処理を見てみましょう。下図に入力画面(左:Original)と出力画面(右:Convert)とを示します。

この例では、処理時間はデコード処理とエンコード処理を合わせて8msとなっています。入力する画像の画素数さえ変わらなければ、ほかの画像を用いた場合でもこの処理時間はそう大きくは変わりません。

ここでの処理はカラーの入力画像をモノクロにして出力するというものでしたが、PEの構成を変えることにより、特定の色を抽出したり、エッジを検出するといった異なる処理も可能です。しかも、DRPでは動作中にこういった処理を切り替えることができるのです。

このように、評価ボードを利用してDRPを使ってみました。パソコンから簡単に処理の実行を制御できることがお分かりになったことでしょう。今回は説明を省いたプログラム開発の部分ですが、これは処理が複雑になるほど、ある程度手間が掛かります。しかし、統合開発環境が的確なサポートを行ってくれるので、簡単なプログラムであればすぐにできることでしょう。