まずはvCACにおけるネットワーク仮想化機能である。

vCACは、マルチハイパーバイザ環境(Version 6.0時点でvSphere、Redhat RHEV、Microsoft Hyper-V、XenServer)をサポートしており、仮想マシンのプロビジョニング対象として、複数のハイパーバイザを選択することが可能だ。

vSphere環境の場合、vCloud Network and Security(以下、vCNS)もしくはNSXと連携し、ネットワーク仮想化機能を提供する。これにより、仮想マシンの作成と共にネットワーク接続を柔軟に構成し、VXLANを使用したL2接続のみではなく、ルーティング、ロードバランサ、ファイアウォール等のネットワークに必要な機能も提供することができる。

図13 : vCACで利用可能なネットワークタイプ